綾祢「で、ご飯食べるのはいいですけど、・・・なぜここなんですか?」



御影「ん?嫌か。いやな、前に妹からここの割引券貰ったから早めに使っとかないといけないかなと思ってな。・・・やっぱりだめか?」



綾祢は御影に向かい側に座っている御影向かって睨みつけながら言った。そして、その御影はと言うと丼飯で黙々と食べていたが綾祢に言われて情けなく言った。

なぜ綾祢は不服そうに言っているかというと実は、今綾祢達がいる店は紀美達を始め夜神家に関わる裏の人達が通っている店で、よく綾祢も食べにくる。

が、その度に綾祢が苦手な人がいつもおり、喧嘩になっているので、綾祢にとっては苦手な場所の一つに入っている。ちなみに今回は御影のささいな悪戯により一騒動があった。

今回の騒動の理由は御影がふざけて綾祢の昼食をお子様ランチにしたからである。

あまり関係ないが、店の名前は『真琴』と言いここの店の制服は全員女性&メイド服&獣耳であるのはけして、作者の趣味ではない・・・・本当だぞ





綾祢「だからあまりここには来たくないのに・・・ブツブツ・・・・」







夜神家の一日 ~昼の巻前編~








御影「モグモグ・・あのな、いい加減文句ばっか言ってないで早く食えよ。そうしないと後々辛くなるぜ。あ、そこのメイドさんおかわりもらえない?」



綾祢「・・・・・・・・・」



御影は、いまだに愚痴をこぼしている綾祢に文句を言うが、綾祢は無視した。それを見た御影はあきれたが、まだ腹が減っているのか近くを通った店員の猫耳メイドに向かって178杯目のおかわりを頼んだ。





綾祢「・・・・あなたは気楽でいいですね。こっちは、今日中に今世間を騒がしてる神隠しの犯人を探し出さないと一週間この姿でいないといけないんで必死なんですよ。」



御影「んなこと俺には関係ないだろ。それに、手伝うとは言ったが、最終的にはお前が捕まえろよ。俺はお前の手伝いだけをするんだからな。わかったか?」



綾祢「そんな事分かっていますけど、こっちの苦労も考えてくださいよ。ただでさえ紀美様の悪戯で疲れるんですから。」



そういい、やっと目の前にある大盛り焼き魚定食を食べ始めた。それを見た御影もなんとなくいい気分になりまたもや近くの店員(狐耳&尻尾付のメイド)におかわりを頼んだ。



御影「ところで、犯人のめぼしは付いたのか?まあ、ここの街の者じゃないのは確かだな。」



綾祢「そうですね。この街の人じゃないのは確かですね。そんな事したら紀美様達に組織ごと潰されますからね。あ、一応、町中にいる仲間達にも手伝ってもらっていますから今日の夕方までにはめぼしい所は見つかるでしょう。」



御影「やっぱ夕方まで時間がかかるのか。で、お前はそいつ等を見つけたらどうするつもりだ?まあ、お前の事だ憂さ晴らしに全員半殺しにする事は確実だろうな。

俺だったら、そこまではしないぞ。例えば、両手足の骨を粉々にするとか、生きるか死ぬか五分五分の所までいたぶって病院の前に放置するとかだな。まあそれは人間だった場合だけどな。」



喋りながら魚だけを食べていた綾祢は御影が意味ありげな言葉を言った事に気づいた



綾祢「なぜそう思うんですか?確かにこんなに事件が多発しているのに指紋やらなんやらが少なすぎだとは思いますけど。」



御影「それもあるが、よく考えてみろ。ここ最近山の中にいる妖怪達が騒いでる。それに、ここの所急速に力を付けてきた組織があっただろ?え~と確か名前は・・・」



綾祢「『グローリア』です。確かにここ最近力を付けてますけど。それだけで決め付けにはならないはずです。」



御影「ん?なんだ知らないのか?奴ら最近この町の端に在る工場を買ったんだぞ?そして、その数日後から事件が起き始めてたんだぞ。てっきり紀美さんから聞いたと思ってたんだが。」



綾祢「いえ・・・知りませんでした。今日の朝いきなり言われたものなので。」



綾祢は驚くと頭をガクンっと下げる。



御影「そんなに落ち込むなよ。飯が不味くなる。そんな事よりこれから夕方まで暇か?」



落ち込んでいる綾祢を見た御影は話題を変え綾祢に話しかけてきた。



綾祢「夕方までですか?買い物が終われば後は暇ですけど・・・・なにかする気ですか・・・・」



御影「おいおいそんなに警戒するなよ。そうか買い物か・・・・俺も付いてっていいか?」



綾祢は質問に答えるなり、御影から少し距離をとった。それを見た御影はまたもや呆れて用件を伝えた。ちなみに、その間も御影はおかわりををし続けもう200杯もしている。・・・・ま、関係ない話ですね。



綾祢「・・・・いいですけど・・・・なぜです?・・・」



御影「なに、夕方まで暇なもんでな。だからお前の手伝いをしてやろうと思いついたからだ。」



綾祢「・・・・そうですか・・・・それなら助かります。ちょうど買う量が多そうだったので。」



御影「そうかそりゃよかった。」

綾祢「・・・・で、その本心は?」



御影「お前といた方が面白そうだから。」



綾祢の問いに御影はのほほんと笑顔で答えた。それを見た綾祢はナゼカ顔が赤くなったが、気にしない。

そんなこんなで二人が昼食を食べていると、そこに一人の女性が近づき背後から綾祢に飛びついてきた。



???「あ~や~ね~~ちゃ~~~ん!!」



綾祢「うにゃあっ!!」





御影「な、なんだ!?」



飛びつかれた綾祢はイキナリの事で持っていたご飯を落とし、御影は御影でイキナリの事で綾祢と飛びついてきた女性を交互にみる。



御影「あ!お前はメアさんの所のアヤメ、何でテメエがいるんだよ!!」



アヤメ「ふん、綾祢ちゃんの事は全てお見通しよ。例えば、今日の下着が黒のヒモのパンツとか、毎日お風呂場で自分の胸を揉んでるとかね。・・・所でアンタだれ?」



そう、イキナリ背後から綾祢に飛びつきベタベタとくっ付いているのは浮遊都市エルドのナンバーチルドレン青龍・アヤメ・サテライトである。

ただし今は綾祢LOVEのシスコンなオネーさんに成り下がっているが。ちなみに、アヤメの情報源はとある猫マニアのマッドサイエンティストからである。よくそこまで調べられるもんだ。

そして、抱かかえられてる綾祢というと、下着を大声で言われたり自分だけの秘密を知られたりしてトマト見たく顔を真っ赤にさせ固まっている。



御影「俺のことはどうでもいい!!それより綾祢から離れやがれこのシスコンが!!」



アヤメ「―――貴方、死にたいみたいね、焼き殺されるのと斬り刻まれるどっちがいい」



御影が席から立ち上がり殺気を含ませながらアヤメに怒鳴りつける。そのアヤメも綾祢からはなれ左手に炎右手に刀を持ちテーブル越しに御影を睨んだ。

ちなみに、店にいたお客さん&店員は二人の殺気に怯え遠巻きに事態を観戦している。



その時二人が睨んでいる所に一人のコックの格好をした初老の男性が片手に包丁を持ちながらズンズンと近づいてきた。



初老の男性「テメエら!!こんな所でなにしてんだ!!」



アヤメ「あん?・・・アンタ誰よ?」



御影「げっ、正木(まさき)の爺さん」



そう、この命知らずの人はこの店『真琴』の店長でコックでもある四条正木(しじょうまさき)である。今年で59歳になる元気なじいさんで、この店を始める前は傭兵をしておりその筋の人達には伝説の男として語り継がれている。



正木「わしの名は正木だおじょうちゃん。・・・御影貴様ら人の店で何時も騒ぎを起こしよって!!お前達のおかげで店はボロボロになる店員は辞めていくわ・・・貴様らは貴様らは・・・・」



正木は二人のちょうど真ん中で怒鳴りつけ、文句を言う。そして、最後らへんになると顔を伏せ肩を震わせ背後に黒い炎のような幻影を出しながら言い続ける。その言われている二人はというとそんなのもう聞いておらず未だに睨み合いをしている。



そして、今まで文句を言っていた正木無視をされている事に気づき、ついに堪忍袋の尾がブチッと切れアヤメと御影の襟をを空いている左手で掴むと入り口に向け投げ放った。



正木「もうくるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



綾祢「ああ、ちょっと待ってくださいよー!!」



今まで固まっていた綾祢は二人が飛ばされたのを見て追いかけようとしたが、肩を正木に掴まれ身動きが取れなくなった。



綾祢「あの・・・なんですか?肩を掴んで?・」



正木「綾祢のおじょうちゃん・・・・無銭飲食するつもりかい?ちゃんと食べた分だけ払ってもらわなきゃ。」



そうなぜ綾祢が捕まったかというとまだ料金を払ってないからである。それに気づいた綾祢は急いで財布から福沢諭吉を5枚ほど取り出し正木に渡し投げ飛ばされたアヤメ達を追って駆け出していった。







昼の後編に続く。



~あとがき~



作者:まず始めに遅れてすいませんでした!!(土下座)



黒柳:ですね。間が空けすぎですよ。



作者;だよな。いやなかなか書けなくって追試やらなんやらが忙しすぎて・・・



黒柳:それって言い訳ですね。・・・所で、アヤメさんが出てきましたね。



作者:おう、これで御影が馬鹿な事をしようとしても止めてくれるだろう。



黒柳:・・・・どう止めた後が怖いですけどね。所で綾祢ちゃん黒いヒモパンツを持っていたなんて・・・ポッ(なぜか赤くなる)



作者:だな、以外だ。まあ其れは置いといて、遅れたお詫びとしてまた何かを持っていかなくては。



黒柳:またですか・・・で、今回はなにを?



作者:なに、ちょっとした箱だ。中には苺大福と漉し餡の大福の箱詰めが入っている。勝手に空けられないようにある特定以外の人物が触ると空間圧縮で押し込んだ8億ほどの重火器が火を噴くだけだ。



黒柳:・・・・そんなの送っても平気なんでしょうか・・・後で怒られますよ。



作者:その時はその時。じゃ、黒柳よろしく。



黒柳:私ですか・・・まあいいでしょう。所で特定の人物って誰なんです?



作者:メアさんと天竜さんそれに、アヤメだけ。



黒柳:そうですか・・・じゃ行って来ますね。



作者:では、そういうことで。

黒柳:…アレ? 誰もいない? おかしいですね――――――仕方ありません。ここに書き留めして、置いておきましょうか(書き書き、置き置き)

はい、これでOKですね。 ではそろそろ帰りましょう。

ジン:ん? 何か置いてあるぞ? 天竜さんとメアさんと・・・アヤメ以外開けちゃ駄目? ――――――変な物をアヤメに渡す訳にはいかないよね。うん。(邪まな目)

爆発☆炎上

ジン:ぎゃー!!熱いーーー!!し、死ぬーーーーーーー!!

 

ミライ:……ぐっじょべ。(親指立て)

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