「よ! 将元気にして・・た……か?」
いきなり男がドアから顔をのぞかせた。そして将と可奈を見たとたんに…固まってしまった(当然だが…・)
「なに固まってんのよ~? やっほー将ちゃん! お姉さんが来た…・わ…よ」
女が、さっきの男と同じように顔をのぞかせた。そして、やっぱり固まってしまった
そして…・やっぱり将も固まっている
可奈は状況を理解できずにおろおろしていたが、とりあえず将のまねをして固まってみた
この瞬間、全ての時間が止まった……
―――――そして時間(とき)は動き出す!―――――――
「「なにやってんだ(やってるの)―――――――――!!!!!!!!!」
俺は急いで上半身を起こし可奈を背後に移動させて(何されるかわからないから…・)弁解をはじめた
「い、いやこれはその、ヱえと、か蚊か勘違いしないで二人とも。オヲお俺は何もやましいことなど」
俺の必死の弁解は…・・二人の言葉で木っ端微塵に吹き飛ばされた
「「何をあわてているんだ(の)? オレ(私)たちは喜んでいるのに」」
予想外の言葉に俺の思考は、プツンッという音をたてて…… 切れた
が、0.002秒で再接続をした
「…・・は? おっしゃられている言葉の意味がよくわからないんですけど………・」
そんな俺の様子を見てうれしそうに(ニヤニヤしながら)二人は説明をはじめた
「そうだな~~、一言で言い表すならば……」
「 あの言葉 しかないわよね~~♪」
「そうだよな~♪」
嗚呼、とっても楽しそう……
そうだった この二人は こういう性格 だった
俺は、『あの言葉』を知ってはいたが一応聞いてみた
「あの言葉って…・・なんですか?」
「「よくやった!!!」」
やっぱり…・そうきたか……・・
I believe in you
六話 とんでもないお客さん(笑)
「いや~~。ついに将も大人になったか~~」
「喜ばしいことよね~~♪ そうだ!! ねえ桂一、お祝いに何か買ってあげない?」
おいおい…普通は怒るところだろう? 絶対に誉めたりしないよな
「おお、それはいい考えだな由香! と言うわけで将、何か欲しい物はあるか? 何でも買ってやるぞ!!」
「あら、そんなの決まっているじゃない。家よ、家! これから二人が何不自由なく暮らしていける場所を
創ってあげるのが、私たちの役目なんだから!!」
「そうだよな~ 夜の営み に困らないようにしないとな(はーと)」
「昼でも朝でもいいけどね~~(はーと)」
なにやら話がとてつもない方向へと飛躍している気がする
しかも『家を買ってあげよう』という提案を あっさり と了承しないでほしい…
「あ、あの桂一兄さん、由香姉さん」
「ん、どうしたんだ将?」
「えっとね…二人とも、俺の話を聞いて欲しいんだけど」
「結婚の日取りか? そうだな…・・やっぱり六月がいいかな」
「いや、そうじゃなくて」
「あ、そういえばそこの君」
そういって桂一兄さんは可奈へと視線を向けた
「は、はい なんですか?」
いきなり話しかけられて少し戸惑っている
いや、それよりも…・・
「桂一兄さん、 人の話は最後まで聞けよ 」
「( 無視 して)はじめまして! オレの名前は『境 桂一(さかい けいいち)』と言って、将のお兄さんをやってるんだ。ところで君はなんて名前なの?」
「完璧に無視しなくてもいいだろう…・」
「あ、はじめまして。私の名前は可奈といいます」
傍目から見ると ナンパ してるようにしか見えないんだけど
「いい名前だね…じゃあ今日から『 神楽 可奈』。つまり俺と由香の『 義妹 』になるわけだ。よろしく!! あ、俺のことは『桂一兄さん』って呼んで欲しいな」
「わかりました、桂一兄さん。これからよろしくお願いします」
そう言って可奈はペコリ、とお辞儀をした
「いや~~~こんなかわいい娘にお兄さんと呼ばれるとホント嬉しいな~~~~~~!!!」
何時の間にか可奈の肩に手を置いている…っていつの間に移動した!
お前は本当に大人なのか?
嬉しいとは思うが、もうちょっと言い方と態度に気をつけるべきだろう?
ほら、可奈も照れてないで―――
ドガッ!!
「ぐはっ!?」
ごがん!!! (床に頭をぶつけた音)
おお、キレイな延髄蹴りだ! 教科書に載せたいぐらいだ
「ちょっと、私を無視しないでよね! 蹴るわよ?」
蹴ってから言うか? 由香姉さん
ところで、桂一兄さん 痙攣 してるんだけど…・ まあ、いいか
「はじめまして可奈ちゃん。私は将のお姉さんやっていて『佐藤 由香(さとう ゆか)』って名前。
さっきあの馬鹿(桂一)が言ったようにあなたの『お義姉さん』になるわけだけど…・」
そういって品定めをするような目で可奈をじっと見つめ始めた
「「?????」」
「……・(気絶中)」
「かわいい(ボソッ)」
「「え?」」
「や~~~~ん!! かわいすぎ~~~~!!!!!!」
「きゃ!? あ、あの?」
そういって、いきなり可奈に 抱きついた
いつに間に移動した!? いや、それよりもだ
壊れた? 壊れたのか? 壊れたんだな!?
まあ、いつかこうなるとは思っていたけ…・ど
「将、何か変なこと考えてない?」
由香姉さんは何時の間にか メリケンサック を手にはめながら、ニッコリと俺のほうを見ている
男をまとめてダース、いやグロス単位で落せそうな綺麗な笑顔だ…が、目は笑っていない
めちゃくちゃ怖い このままじゃ確実に殺される
よし、ここはとりあえず―――
「いいえ、滅相もございません」
「ならいいわ…・・じゃ、続きを」
そういって、また可奈に抱きつく
「……・ (真っ赤) 」
「由香姉さん。その行動( 奇行 )は一体何なんですか?」
もしかして レ〇 ですか、の言葉は言わなかった。(と言うよりも、まだ命が惜しいから言えない)
「ああ、これ? これはね、 『 姉妹の契 』 を結んでいるのよ」
そう言うと、 恍惚とした表情 を浮かべながら抱きしめている腕の力を強めた
「……!!!(赤赤赤)」
「そ、そうですか…それはいつまで続けなきゃいけないんですか?」
「…・・もう終わり。でも何でそんなこと聞くの? 何か用事でもあるの?」
残念 そうに可奈を離しながら、そう聞いてきた
しかも不満気そうだ
…・・やっぱ 〇ズ か?
「・・可奈の服とか買いに行こうかな~って思ってるんだけど」
「そういうことはおねーさんに任せなさい!」
いきなり明るくなったな
でも一緒に行ったりしたらヤバイ気がする…・どころではない
よし! ここは断ろう――――
「お任せします」
俺はそう言うことしかできなかった
だって……・『もし拒否したりしたら アレ 食らわすわよ』と目で警告してるんだよ?
逆らえるわけないじゃないか!!!
「ところで可奈ちゃん」
「は、はい??!!!????」
「あなたの服とかはドコにおいてあるの? この部屋には見当たらないんだけど」
可奈の服が見当たらない? じゃあ、毛布の下には何も身に着けていないってことですか?
いや、まさかね~~…・・
「………………」
可奈の方をちらっと見てみる
毛布が肩から落ちそうだ いや、それよりも胸が少し…見えている!? もしかして 下着も身に着けてないの!?
あ、ヤバイ! 落ちそうだ!
「どうしたの将?」
だめだって! 今、動いたりしたら毛布がずり落ちて―――
ぱさ
「 ……???? !!!!! 」
そして、俺の意識は遠のいていった
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さて、今回のアイビリはいかがだったでしょうか?
将って純情なんですよ
だから女の子を襲うようなことは出来ません!!
だよね、将君?
将:「ほっとけ! どうせ俺にはそんな甲斐性なんてねえよ!!」
あ、今回からキャラとの対話を設けることにしました
今回のゲストは主役の将さんです!!!
将:「ところで、六話を書き上げたのはいいんだが、時間かかりすぎじゃないか?」
うっ!
将:「おまけに短い」
ぐはあ?
将:「自覚はしていたのか…・」
ほっとけ!
「わかったわかった。じゃあ、今回の新キャラについて話そうか」
ああ、お前の兄と姉のことだな?
将:「なんだあの性格は? 異常だろ!!」
お前の兄姉なんだからしょうがないだろ(類は友を呼ぶ)
いや、さすがに二人だけじゃ話の展開がキツイから加えてみたんだ
お前の親も入れようか考えたんだが、結局この二人にした
将:「はあ…」
じゃ、そろそろこの辺で
将:「ちょっとまて。七話はどうなるんだ?」
次回こそ、いい加減に買い物に出かけます!
将:「んじゃ、がんばるか!」
では、今回はこの辺でさよなら!
将:「さよなら!」
ケン「…フッ…さらばだ…」
ミク「にゅわわっ!ソッコウで逃げた!!」
ラス「…前回の事を反省したらしいですね…」
ミライ「…チッ…残念無念、また来年…来年の事を言えば鬼が笑う…」
ラス(無視)「…それにしてもホントに面白いお二方で…」
ミク「でもでも! アレって、アノ主人公の兄姉だって!!」
ミライ「……3636…あなたの姉は悲しいわ…私を六本脚の生物するなんて…」
ラス、ミク(再度無視)「「…では(!)次の作品も待っております(!!)」」