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:ハァハァハァハァ

 呼吸を荒げながら追っ手から逃げようと必死に走り続けている。 満身創痍。もはや意識も朦朧とし、どうして逃げているのかも思い出せない状態で、なぜ走らなければいけないのか?止まってしまえば楽なのに

             そう、 いっそ殺されてしまえば…

 

 

 

 :ふあ~~~。眠い。やっと帰れる。

 

眠たそうな声を出しながら、フラフラと深夜の森を歩いている、どうみても青少年基準法を無視している、としか言えない少年がいる。しかもこの森は、心霊スポットとしても有名な森なのだ。一体何をしているのか。

:あのクソオヤジ!な~~にが[金庫のカギは、この森のどこかに落としちゃった。がんばって見つけてくれ]だ!                                   ひで~親だ・・

 :見つけるのにえらい時間もかかっちまったじゃね~か!!

 

普通、見つからんぞ…・・化け物か?……

:だいたいこんなとこになんの用があったってんだよ…

 ハアッ。と溜め息をはきがら星空を見上げた。まさかこんな場所で、星を観るはめになるとは…・

 

 ふと、人の声がするのに気がついた。

屈強そうな男達が4人で、なにか言っている。何をしているのか

:おい、いたか!?

:いない!どこにいやがる!この辺りにいるはずだ!絶対につかまえるぞ!逃がすな!

 何を探しているんだろう?ペットかな?と思い、手伝おうと声のした方向へと声をかけた。

 :あの~、何かお探しですか?手伝いましょうか?

 

その瞬間、男達から凄まじい殺気のこもった眼を向けられた。

 :…小僧、何をしている…

 :あ、いや・・何かお探しのようなので手伝おうかとですね…

 :嘘を言うな!お前みたいなガキがこんな時間までなにをしていたんだ!?正直にいえば、命だけは助けてやる。それとも、痛い目にあいたいのか!?

 

 すると突然、少年の口調が変わった。

 

:・・てめえら、人が下手にでてりゃあ良い気になりやがって…だったら別に手伝う必要はねえよな?じゃあな

と言うと、まわれ右をして帰ろうとした。

:まて

パーーーーン

銃声が夜の森に響き渡った

その声と音に少年が振り返る

:誰か知らんが、そのまま帰す訳にはいかん。

 何時の間にか、男の一人が銃を少年に向けていた。

: なんのマネだ?

 しかし、動じるどころかゆっくりとその男に近づいていく。

男は困惑の表情を浮かべつつも少年に質問しようとした。

:物分かりが早いな。おいガキ、お前いった…・

 瞬間、少年は滑るように男に近づくと銃を持った手を掴み、軽くひねったかと思うと、いつの間にかその銃を奪い取っていた

 :なっ・・!きさ…

しかし男はそれ以上の言葉を言えなかった。

眉間に銃をつきつけられたからだ

:俺はオヤジのせいで嫌々この森でカギを探していたんだ。そして困っていそうなあんたらを見つけた。だから手伝おうと声をかけた。だのにクソガキだと?

男達は唖然とした。当然だろう。普通ならば腰を抜かす、泣きながら謝る、逃げる、気絶するのどれかなのだから

しかし、男は少年に向かって言い放った

:撃てるものなら撃ってみろ!貴様の未来が無くなってもいいのならな!

男は勝ち誇った顔をしている。他の男達が銃を少年に向けていた

:チッ…・・しかたねーな。…分かったよ

その言葉を聞いて男達は銃をおろそうとした。

まさにその瞬間

パパパーーーン

少年が恐ろしい速さで銃を持った男達に発砲したのだ

:ぐあ…   :ギャア!   :がっ?!

:な…・な!?

ただ一人無傷の男は、何が起きたか理解できずに呆然としている

:消えろ…・殺されたくなければな…・

少年の瞳を見た男は自分が恐ろしい勘違いをしていたことを理解した。目の前にいるのはただの少年でなかったのだ。少年の瞳の奥にみえる光は以前会ったことのある人物と同質の物だったのだ。自分たちは触れてはならない物に触れてしまったのだ。

 

男はその眼から純粋な恐怖を感じ取っていた

:わ、わかった……だ、だから命だけはたすけてくれ…・・

殺気までの威勢はどうしたのか、見るからに情けないとしか言えない態度をとっている

他の男達も、少年のただならぬ雰囲気を察し怪我のことも忘れて青ざめていた

:分かればいい…・さっさと消えろ!!!!

:ひっひぃ!!

男達は互いに助け合いながら逃げ去った

:ふう…・あ、おい、忘れもんだぞ・・って聞こえないか…

 

 

 

 

銃を遠くに放り投げると、重い足取りで歩き出した。10分ほど歩くと、いきなり地面に座り込んだ。そして男達の会話を思い出した

::いたか   ::いない   ::逃がすな

 

何を探していたのだろう。

 

考えてみたが思いつくわけもなく自嘲ぎみな笑い声が口から漏れた。

(今日はここで寝ようかな)

と思いそのまま後ろに倒れこんだ

ふにゅっ

何かやわらかくて生暖かい感触が後頭部を襲った

:うわ!!なんだ?!!!??

どうやら落ち葉の下に何かが埋もれているらしい。何が埋もれているか判らない。しかし、みてみたい。恐怖で震える手で急いでかき出す

(服??・・いや、違う。こ、これは?????)

ついにすべて掘り起こした

:へっ????はっ?????はあ~~~~~~~~~~~???????????????!!!!!!!!!!!!!!

思わず叫んでしまった

当然だ

埋もれていたのは少女だったのだから

ラス:…v&wさん、初投稿…有難う。

ケン:…おい、もちっと明るく言えってーの。失礼だろうが。

ラス:…分かりました。努力します。

ケン:…まあ良い。所で、俺等の所で二つ目の投稿作品となるものだが、のっけから何かきな臭い匂いと、謎が満載だな。

ミライ:…ハァ、きな臭い匂いに謎の満載…すばらしぃ…

ケン:さて、電波をモロ受けている奴もほっといて、次は主人公だ。

ミライ:…無視された…

ラス:…名前…出てませんよ?

ミライ:…また無視された…

ケン:だからこそ見甲斐があるってもんだ。すぐに次の作品を読みたくなるような書き方だな。所でそこ、うるさい。

ミライ:…あ、反応蟻。

ケン:…もうええ。では、v&wさん、これからも頑張ってくれ。

ラス:…私も応援してます…ファイト。

ミライ:…<棒読みで>じゃ~次回もサービス、サー(スパン!)…痛い。

ケン:やかましい…それでは皆さん、また次回。

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