前回までのあらすじ




女になった遠野志貴は秋葉、琥珀、翡翠の遠野家メンバーに色んな理由から女性化した志貴を

彼女たちの思い人(志貴)を寝取ったドロボウ猫

と判断して天誅と叫びそうな勢いで私刑を開始しようとした。



身動きが取れない (息も出来ない) ほど

全身を頑丈な縄でがんじがらめに縛り上げられ床に放り出された志貴は

七夜の本能がキケンキケンと叫ぶ声を聞いた。

が、前文に書いたように息もできない状態で床に転がされているので逃げようにも逃げられない。



志貴は死を覚悟した。


「――なにをやっている?」


その志貴を救ってくれたのは謎の男であった。



その男は志貴(女性化)のことを「自分の花嫁だ」と発言すると

――ピシリ――

そんな素敵な音をたてて三人の見目麗しき女性たちは石化



とりあえず助かった志貴は助けてくれた人物にお礼を言おうとしたのだが

――ピシリ――

その人物の顔を見た志貴も石化。




そして「えいえん」へと旅立った。





このまま「えいえん」にへと残ろうと決意した志貴を謎の男は



口付けで帰還させた。






還ってきた志貴に謎の男は自分の名前を「『七夜』志貴」だと告げる。


志貴(女性化)がその名前の意味を志貴(自称:七夜)にその意味を聞こうとしたのだが

キスシーンを目撃した秋葉、琥珀、翡翠が石化から復活し志貴(自称:七夜)に迫る――



矛先を志貴(女性化)に向けた。







さあ、絶対絶命だ!!




























月姫

~ある青年の生活における実情とその他~


そのⅢ

 


















こ…怖い(泣)


三人とも、 これでもかと憎しみと怒りのスパイスがいい塩梅で効いた 凄い目で俺を睨んでいるし…・。


俺は腰が抜けて動きが取れません(泣)


情けなく床をズリズリと這いずりながら少しでも三人から離れようとする俺。

そんな俺を見てとてもとても愉しそうにユックリと近づいてくる三人。





メチャクチャ怖え(滝汗)



と、俺と三人を遮る影。

さっき名前を聞いた(自称)七夜だ。

その手には柄に「七夜」と刻まれた飛び出しナイフを模した短刀が握られている。




それ、俺のなんですけど(汗)






「お前たち、志貴に手を出すつもりか?」

ゾワ

(自称)七夜からあふれ出る殺気。

あの秋葉が怯んでいるほどだ。





だけど…


この殺気、どこかで感じたことがあるな。


どこだっけ?



「そうですね。まずは兄さんにお仕置きをしてからユックリとその女をいたぶるとしましょうか。」

秋葉は般若も身振り構わず逃げ出すほどの凄みを ニッコリ笑顔で出しながら (自称)七夜を睨みつける。

先ほどの殺気から(自称)七夜が(不本意ながら)俺に本気だと感じたのか?

俺も(自称)七夜が俺に対して特殊な感情を持っていることを 身をもって感じたけどな(泣)




「秋葉様、道具は何をお使いになりますか?」

琥珀さん、道具って何ですか?  その鞭は何?   その大きな注射器は?  


ねえ?(滝汗)



「姉さん、私も混ぜてください。」

翡翠…積極的になったね。

だけどさ、 何もこんなときに積極的にならなくてもいいと思うのは俺の気のせいかな?


「あはー。もちろんですよ翡翠ちゃん。ね、秋葉様?」
「そうね。三人で仲良くいたぶるとしましょう。」
「(コクコク頷く)」

仲良きことはいいことかな…・。


て。


なんでこんなときだけ仲がいいんだよ(涙)



ニゲロニゲロ ドアヲアケロー♪


七夜の本能が告げている。





震えた声で俺に逃げろと 必死になって告げている (汗)


うう…そりゃあ俺も今すぐに逃げ出したい。



でも腰が抜けて動けないんだよぉ!!









「それじゃあ、殺り合おうか?」

七夜を構える(自称)七夜。

秋葉、翡翠、琥珀さんの三人も構えをとる。

1対3と状況は(自称)七夜に不利なようだが、技量では三人は束になってもコイツには確実に勝てないだろう。

(自称)七夜は、一見すると隙だらけの構えをとっている。

しかし、それはどんな攻撃が来ても確実に回避でき、逆に相手の攻撃後の隙を付いて数倍にしてお返しするカウンターが出来る自信があるからだ。




そう俺の中の七夜の血が教えてくれる。













このままでは秋葉たちは確実にコイツに倒される。

いや、それならまだいい。

だが、コイツは『殺す』つもりだ。視線は三人のそれぞれの急所、死角を常に探り続けている。





止めないと。

早く止めないと大切な人たちがいなくなってしまう。

止める、どんな手段を使ってもコイツを止める。










たとえ殺したって構うものか。
























「待て」








俺の声にソイツは動きを止め、俺のほうへ振り返る。



「三人に何かあったら、お前を殺す」


俺のその台詞を聞いたソイツは数瞬だけ目を見開き、嬉しそうに口元を歪めた。



「大事な存在を護るためならば命すら投げ出す、か…・。いいなぁ…それでこそ益々俺の花嫁に相応しい…・」

「黙れ」




―――ヒュ…・


ガシッ!


俺は言葉を言い終える前に全身のバネを利用して床から跳ね上がり、右足の爪先をソイツの右首筋の点に目掛けて蹴り上げた。

それをソイツはあっさりと左腕で防ぐ。

どうやら女性化に伴って体重も落ちているようだ。


その代わりに技のキレは増している。


ソイツは左腕を外側に振るい俺の脚を振り払う。

振り払われた反動を利用して今度は左足を軸にして後ろ回し蹴りをコメカミ目掛けて打つ!


よし、確実に捉えた!!










「さすがだが…まだ甘い」










――ソイツが嬉しそうな顔で紡ぎだした声を聞いた。




――世界が廻った。




―――気が付けば











――俺はソイツに仰向けに床に組み敷かれていた――















屈辱的な体勢の中で、目の端で秋葉たちの姿を捉えた。



突然に始まった戦いに、三人は呆然としているが怪我はないようだ。

そのことを確認できた俺は、とても小さく、ホッ、とため息をついた。





この三人を護るためにも俺は諦めるわけにはいかない。




俺は目の前のソイツを睨みつける。






そして























「お前は一体だ 「し―き―! 遊びに来たよ―!!」









少しでもソイツの隙を作るための方法を考える時間を稼ぐために、ソイツの正体を聞き出そうとしたらアルクェイドが窓から入ってきました。











 


思いもしなかったところで乱入されて全員が固まってしまいました。
















そんな奇妙な空気が支配する中。


「あれ? 志貴ったら何で女になっているの?」


俺の組み伏せられている姿を見てアルクェイドがそう言った。



 




以上、そのⅢをお送りしjました。

前回の説明のほうが本編より長いことには目を瞑ってください。


今回からは掲示板とは少し違った話です。

場合によってはオチも少し違う形にしたいですね。

つまりは増量するとかしたいです。


そういうわけで暫く投稿できないかも(汗)


まあ、気長に待ってください(笑)

それでは、感想をくださったIruya様、ありがとうございました。

もちろん、この作品を読んでくださった他の方々にも謹んでお礼を申し上げます。



では、そのⅣでお会いしましょう!

ミライ:…女性化した志貴。永久の泥沼に嵌り続けて死(略奪、お注射、御奉仕)も間近か。そう思われたときに、天使の吸血鬼は舞い降りた。

ケン:状況確認は良いが…最後のは大いに矛盾してるな。 何だよ、天使の吸血鬼って。

ミライ:…気にしたら、負け。

ケン:俺がか?

ミライ:(ふるふる) ―――後藤さん。

ケン:―――誰だよ。

ミライ:…じゃ、斎藤さん。

ケン:いや、そういう問題じゃねーから。

ラス:どうでもいい話は終わってください。所で、何故アルクェイド様だけにはお分かりになったのでしょうか?

ミライ:…愛だろ、愛 (キラリン)

ミク:(無視して)じゃー、次行ってみよー。

ミライ:蟲。それは人によって気持ち悪…

ケン:やかましゃぁ。

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そのⅣヘ

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