前回のあらすじ







遠野志貴(主人公)は朝起きると何故か女になっていた。

その志貴の姿を見た翡翠は主人であり想い人でもある遠野志貴を寝取った ドロボウ猫 と思い椅子を投げつけて

志貴を気絶させた


志貴は 気が付くと全身を頑丈な縄で縛られて自分の寝室の床に転がされていた。


そして 自分をとりかこむ三人の乙女たちの異常な雰囲気 から

このままでは生きて日の目を拝めないと本能が叫び

三人に向かって『自分が志貴だ』と叫ぼうとしたのだが

呼吸ができないほどに口まで縛られているからさあ大変。


それぞれのエモノ――紅い髪、怪しいクスリ、マウントポジション――によって完璧に身動きできなくなった志貴


今まさにセブンセンシズに目覚める














前に死にそうになったとき


「何をしているんだ?」


ソイツは現れた!!



















月姫

~ある青年の生活における実情とその他~


そのⅡ


 






ピキッ



すっごいヤな音が聞こえたと同時に秋葉、翡翠、琥珀は固まった。


・・って、この人も凄いこと言うな(汗)

まあ、冗談だろうが・・・。

本気だったら困るけど(汗)

「さあ、志貴。さっさと始めようじゃないか。」

「もががががが、もがが?(はじめるって、なにを?)」

俺は首すらも動かせないほどガチガチに縛られているので、後ろにいる人の顔を見れない。

「おっと。その前に縄をほどかないとな。」









「ふう。助かったよ。」

身体の節々が少し痛い(汗)

しかし、この程度の被害で済んだんだ。

よかったよかった(喜)

そう言って、俺は助けてくれた人の顔を見た。


ピキッ


そして俺も固まった。




その人は

「どうした志貴? どこか調子が悪いのか?」

「な、な、な・・・・!?」


遠野 志貴

つまりは俺の顔をしていたから。




















・・・・

「お~い志貴、どうした~?」

何だか遠くから声が聞こえるよ・・・。

「さっさと還ってこ~い。」

え? 還るだって。イヤだよ。

だってココ、居心地がいいんだよ? なんでわざわざそんな辛い世界に還らなきゃいけないのさ。





そうか・・・・ここが『えいえんの世界』か。






「・・・・ふう。仕方がねえな。だったら最終手段を使わせてもらおう。覚悟はいいな。」

最終手段?


と、思った瞬間



唇に柔らかい感触。









・・・・柔らかい?













「?・・・・!? うをををを! な、何するんだ!?」

「やっと還ってきたか。やはり 王子様のキス というのは本当に実在するようだな。」







・・・・・・・・・・・。







「誰が誰の王子様だ!」


「俺がお前の」


「答えんでいい! それよりもお前は誰なんだよ!?」

「何を言っているんだ。見てわからないのか? 俺は志貴だ。」

「そんなわけあるか! 志貴は俺だ!!」

「確かにお前も志貴だ。」

「・・・何を言っているんだ?」




ワカラナイ 目の前のコイツが言っていることがワカラナイ。




「俺は志貴。」

「だから「話は最後まで聞け。」 わ、わかった。」









「俺は遠野 志貴の中の『七夜 志貴』だ。」







・・・・どういうことだ?


「それってどういう意味 「「「あああああー!!!!」」」」


うおおお!? な、何だ今の叫び声は!?

「兄さん! 一体何をしてるいるんですか!」

髪を真っ紅に 秋葉。

「志貴さん? 今のキスは一体何なんですか? コトと次第によっては琥珀は怒りますよ?」

琥珀さん、 注射器を出している時点で 怒っていませんか?

「志貴様・・・・。」

泣きそうな目で志貴(自称 七夜)を見つめ、その眼前で 指をくるくる回しながら 責める翡翠。





しゅ、修羅場だ(汗)




「お前たち、何を叫んでいるんだ?」

そんな状況でマイペースな(自称)七夜。

「そもそも、なんでそんな女が兄さんのお嫁なんですか!? 納得できません!!!!」

そうだな秋葉。確かにその点については俺も同じ気持ちだ。



なにが悲しゅうて自分と同じ顔の得たいの知れないやつと結婚しなくちゃいけないんだ(泣)




「俺が志貴を選んだ理由か? それは簡単な理由だ。」

どんな理由だ? ここまで事態をややこしくしたからにはちゃんと教えてもらうぞ。


「シキ!? この女はシキと言うんですか!? 兄さんを奪った挙句に同じ名前でっすてぇ!? 許せません・・・・。即刻排除します!!」

秋葉。人の話はキチンと聞けと言っているだろう。ほらほら、周りを略奪しないでとりあえず話しを聞きなさい。


「あはー。秋葉様。私もお手伝いしますよー♪」

琥珀さん、その真っ黒い液体の入った注射器で何を手伝うんですか?(汗)


「私もお手伝いいたします。」

翡翠・・・・何か黒いオーラが君の身体から出ているのが見えるんだが?(大汗)





聞けそうに無いなぁ。皆さんしっかり暴走状態だし(汗)













って、言うか 狙いは俺!?





 



はいはい。そのⅡ完成です。

間が恐ろしく開きましたが気にしないでください。

気分が乗るとあっさり書けるこのSS(笑)


では次回に続きます。

ケン:ヤバイな、志貴。

ミライ:周りにいるのが、鬼女、魔女、迷探偵――不確定要素無しなら、死亡確定。

ラス:それにしても何故七夜の人格が分離をしたのでしょう?

ミク:にゃ? 掲示板見れば…もごッ!

ラス:…見てないのです。見てはいけません。喋ってもいけません。

ミク:うぐうぐ!(必死に頷く)

ケン:さ、て。次回はいつかな?

ミライ:……多分、管理人の作品より早いはず。

ケン:―――そうか? そうかもしれんな。

そのⅠヘ

そのⅢヘ

書斎へごー

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